概要
(1)昭和25年、国史跡「頼山陽居室」の保存・公開及び頼山陽を中心とした近世文化の調査研究に対する県の協力を条件に、財団法人頼山陽先生遺蹟顕彰会は県に「頼山陽居室」一帯の土地・建物(山陽記念館)の寄附願を提出し、県は受納した。
(2)昭和33年、県は原爆により焼失した「頼山陽居室」を復元した。
(3)平成3年、財団法人頼山陽先生遺蹟顕彰会は「財団法人頼山陽記念文化財団」に法人名を変更する。
(4)平成7年、県は頼山陽史跡資料館を建築し、11月3日に開館した。以来財団は県との間で資料館の土地、建物及び展示ケース等の使用貸借契約を交わすとともに、財団が行う頼山陽を中心とした近世文化の調査研究、公開活動に対して県が支援してきた。
(5)平成22年、公益財団法人への移行認定を受け、平成23年4月1日、公益財団法人頼山陽記念文化財団として、新たなスタートを切った。
(6)平成26年度末に財団が保有している「杉ノ木資料」を県に寄附し、借り受けている土地・建物等を県に返還することについて県に検討を求めた。これに伴い、県が設置した「頼山陽関係資料活用検討会議」における資料館の今後の在り方についての検討結果を踏まえ、「杉ノ木資料」を県が寄附受納し、平成27年4月から資料館運営を県直営に移行し、財団は公益事業に専念する運びとなった。
(7)公益財団法人頼山陽記念文化財団は、頼山陽中心とした近世文化の文献史料・美術品等の収集、保存、公開及び調査研究等に関する事業を行い、教育、文化、福祉の向上に寄与する団体として活動している。
活動の目的
公益財団法人頼山陽記念文化財団は、頼山陽を中心とした近世文化の文献史料・美術品等の収集、保存、公開を行い、教育、文化、福祉の向上に資することを目的として活動しています。
主な事業
(1)頼山陽をはじめとする近世文化などの調査研究と特別展開催。
(2)文化講演会・文化講座の開催
(3)公募展(書道・南画)の開催
(4)ロビーコンサート等の開催。
(5)文化・教育等,各種図書資料の刊行と紹介。
(6)文化功労者・文化功労団体の表彰(頼山陽記念文化賞)。
(7)その他,文化・教育・福祉の振興・充実に資する事業。
財団のあゆみ
昭和4年(1929) 財団法人頼山陽先生遺蹟顕彰会設立(昭和9年設置認可)。
昭和10年(1935) 山陽記念館建設。
昭和11年(1936) 「頼山陽居室」が国の史跡に指定される。
昭和20年(1945) 被爆により山陽記念館は大破,「頼山陽居室」は焼失。
昭和33年(1958) 「頼山陽居室」復原。
昭和58年(1983) 財団再建。
昭和59年(1984) 会誌「雲か山か」創刊。
平成3年(1991) 財団法人頼山陽記念文化財団に法人名を変更。
平成7年(1995) 頼山陽史跡資料館開館。
平成23年(2011) 公益財団法人認可。