頼山陽は詩・書・画にすぐれ、数多くの作品を残しています。その書画作品は気力に満ち、気韻の高い作品は今なお多くの人々を魅了してやみません。私たちは、頼山陽たち文人が理想とした“風雅”の精神を紹介し、その精神を継承していくことに努めたいと考えています。
財団では、以下のとおり二つの公募展を開催し、その趣旨に賛同し、書画の道を志し、日々精進しておられる方の作品を募集します。
▼ 広島県公募書道展「頼山陽書道展」 ▼ 全国公募展「南画精華展」
広島県公募書道展「頼山陽書道展」
歴史家・詩人として知られる頼山陽は江戸時代後期を代表する能書家であり、その気力に満ちた、気韻の高い作品は今なお多くの人々を魅了してやみません。稀有な言語感覚の持ち主であった頼山陽は数多くの詩文を遺し、彼が生み出した「山紫水明」「耶馬溪」などの熟語や名称は、今ではすっかり人口に膾炙しています。
本展は、頼山陽が生み出した詩や語句を揮毫した作品を公募することで広島県における書道書写教育の振興を図るとともに、郷土が生んだ文豪・頼山陽の生涯と文芸に関心をもって学んでもらう場とするために開催するものです。
作品応募締切
令和6年10月10日(木)
会期
令和7年1月18日(土)~2月2日(日)
会場
頼山陽史跡資料館 展示室/ロビー
課題
小学生(5・6年生)
「真」
「忠孝」
※書体は楷書
中学生
「山紫水明」
「浩然之気」
「唯真故新」
※書体は中学1年生は楷書又は行書、2年生・3年生は行書
高校生
創作
「天地無始終 人生有生死 安得類古人 千載列青史」(「癸丑歳偶作」の四句)
「不識庵機山を撃つの図に題す」(七言絶句)
「郷に到る」(七言絶句)
臨書
「外史脱稿戯作(修史偶題十一首之一)」(※詩の部分だけで構いません)
「新居逢歳除土木粗竣事」(法帖『新居帖』より)
「心記江公創業迹」(法帖『吉田驛詩帖 』より)
■第9回「頼山陽書道展」募集要項
■漢詩解説資料 ■臨書資料 (1)/(2)
※PDFデータを印刷した出品申込書でもご応募いただけます
全国公募展「南画精華展」
頼山陽や田能村竹田をはじめとする江戸時代の文人たちは「万巻の書を読み万里の路を行く」という中国の文人の生き方に憧れ、世俗を超越した崇高な境地を目指して筆を揮いました。風雅な趣に溢れた彼らの作品は、今なお多くの人々を魅了してやみません。
本展は、世俗を超越しようとする南画の伝統的様式美に根ざした作品を公募し、作品を公開することで改めて風雅の精神とは何かを問いかけ、その今日的意義について考える問題提起の場としたいと思います。
作品応募締切
令和6年12月7日(土)
会期
令和7年3月14日(金)~3月30日(日)
会場
頼山陽史跡資料館 展示室・ロビー
画題
・四君子(蘭、竹、梅、菊)・山水図・花鳥図などの伝統的な画題
・自由画題(伝統的な画題・画法を踏まえたもの)
※画賛の有無は問わない。
■全国公募「南画精華展」募集要項
※PDFデータを印刷した出品申込書でもご応募いただけます