Rai Sanyo Commemorative cultural foundation

第3回広島県公募書道展「頼山陽書道展」入賞作品

  • HOME »
  • 第3回広島県公募書道展「頼山陽書道展」入賞作品

syodoten3

作品  審査評

頼山陽賞

h29sanyo

広島県立五日市高等学校 二年
落石 莉那さん

私は北魏時代に書かれた魏靈蔵造像記を基調とし、倣書しました。北魏の楷書の特徴であるように、横画、縦画は直線的に表現しました。また、文字に迫力が出るように起筆はしっかりと入れ尖らせたり、転折部分では角張らせて肩を落とし、より強く見せました。また、字間や行間がなかなかそろわず苦労しましたが、試行錯誤を繰り返し、バランスよく書くことができました。活力に満ちた字を表現できたと思います。

 

広島県教育委員会賞

h29kenkyoui

熊野町立熊野中学校 三年
藤原 美穂さん

この度は、広島県教育委員会賞に選んでいただき、ありがとうございます。
「山紫水明」を書くにあたって、苦労したところは、文字のバランスです。この言葉は画数の差があるので、画数の少ない文字が大きくなりすぎないように、注意して書きました。なかなか上手くいかなかったのですが、納得のいく文字になった時には、大きな達成感を感じることができました。

 

広島市教育委員会賞

h29shikyoui

広島市立亀山南小学校 五年
楠木 さりあさん

私は、「忠孝」を書く時、どこの位置から書くか、中心がどこにくるのかを何時間もかけて練習しました。特に始筆を力強く書きたいと思って努力しました。課題を選んだ理由は、心という漢字が苦手だったからチャレンジしてみようと思ったからです。
初めてこのような賞をいただいてとてもうれしかったです。これからも心をこめて書いた作品を私の部屋にかざっていきたいです。

 

福山市教育委員会賞

h29hukushikyou

広島県立五日市高等学校 一年
竹下 佳歩さん

私は、頼山陽の迷いのない線質、字の大小、墨の潤渇から、信念に基づく真っ直ぐな力強さを感じ、感銘を受けました。そして、この書を書く上で私が気を付けたことは、メリハリをつけるということです。そのために、大きく見せたいところは思い切り大きく書き、運筆に緩急をつけることで、かすれのある線を出すようにしました。また、用筆に気を遣い、筆脈を通すことにも心掛けて書きました。

 

熊野町教育委員会賞

h29kumano

広島市立亀山南小学校 六年
濱田 有来さん

この度は、すばらしい賞をいただきありがとうございます。
「真」を書いて、難しかった所は、三画目と四画目です。なかなか平行な線にならなくて、先生にアドバイスをしてもらって、それから上手に平行な線が書けるようになりました。もう一つ、画と画の幅や字の大きさが私の思い通りにできなくて、とても苦戦しました。「まじめに」「正しく」という意味を知れてよかったです。

 

特選

h29tokuk

広島県立五日市高等学校 一年
明石 琴菜さん

趙之謙の隷書の特徴は、逆入で入り、平出で終わることや、線と線の間隔をせばめることで黒々しく見せ、インパクトがあることです。頼山陽は趙之謙の書体を見たことがないと思い、もしこの書体を見たらこんな風に書くんではないかと考えながら書きました。また苦労したことは、字典に載っていない文字は自分で考えながら書かないといけなかったことです。

 

h29tokc

広島市立亀山中学校 一年
礒川 かえでさん

この度は、頼山陽書道展において、特選に選んでいただきありがとうございました。今回、私は「浩然之気」という課題を書きました。作品を仕上げるために何枚も何枚も練習しました。私は、「然」と「之」のバランスに気をつけて書きました。言葉の意味のように文字にも、元気が満ちあふれているように書きたいと思いました。
これからも、色々な文字に楽しく挑戦していきたいです。

 

h29toks

広島市立亀山小学校 五年
表 萌々香さん

この度は、すばらしい賞に選んでいただきありがとうございます。
「真」という字は、かんたんだと思っていたけど、むずかしかったです。とくに、右上がりの所です。私は、右上がりがにがてなのでがんばりました。あと、はん紙いっぱいに大きく大きく書くこともがんばりました。このことを、心がけてやったら「真」がうまく書けました。来年も、選ばれるように、練習をがんばっていきたいです。

 

奨励賞

h29sk1

広島県立安古市高等学校 二年
今重 美優さん

この度は、奨励賞をいただきありがとうございました。とてもうれしかったです。
今回、私は「修史偶題十一首之一」を臨書しました。字が大きくなり、一行に収まらない時もありましたが、文字の大きさや空間の空きなどに目を向け何枚も書きました。最後まで一筆一筆丁寧に書くことができ、自分の満足のいく作品を仕上げることができました。
これからも日々精進して書道に励みたいと思います。本当にありがとうございました。

 

h29sk2

広島県立五日市高等学校 一年
中野 木の葉さん

私がこの作品を自書告身で書くにあたり工夫した所は、しっかりと顔法の特徴を出し、どっしりとした字形を表現することです。横画を細くし、縦画を太くすることに注意し、重厚な線が出るようにしました。私が苦労したことは、向勢をとることと蚕頭燕尾です。左右の向勢のバランスを整えることや、蚕頭燕尾の収筆を燕の尾のように分かれさせるのが難しかったです。これからも自書告身について学んでいきたいです。

 

h29sk3

広島県立五日市高等学校 二年
仁科 琴菜さん

私は、北魏時代の古典を基調とした倣書作品にしました。一画一画を、蔵鋒で入ることで、線質を強くしました。また、北魏の特徴である横画、転折などで、迫力を出しました。墨量に注意し、かすれを少し出すことで、重たくなりすぎないようにしました。作品構成は、横そろえにし、字間に空間を空けることを工夫しました。頼山陽の書の精神に通じるような強い線で書くことを勉強していきたいです。

 

h29sc1

広島市立広島中等教育学校 三年
溝口 真央さん

この「浩然之気」を書くにあたって、この字を見たときどっしりとした感じがあったので、重厚さを表現しようと意識しました。あまり軽くは見えない方がいいように思えたので、墨は多目につけ、スピード感などの表現も、線のかすれではなく太さ細さで表現できるように努めました。私は癖で文字を大きく書いてしまうので、余白や空白のバランスをとるのに苦労しました。

 

h29sc2

広島学院中学校 三年
下前 凜太郎さん

この度は、奨励賞を頂きありがとうございました。頼山陽書道展に出品し、浩然之氣という言葉の由来や頼山陽について知る機会を得る事ができました。浩然之氣の意味する「大らかな気持ち」を表現するため、「氣」の四画目をのびのびと書く様意識しました。苦心した所は、浩然之氣の「然」「氣」のバランスです。又、作品の印象を左右する落款に未熟さを感じています。この賞を励みにこれからも精進していきたいです。

 

h29sc3

比治山女子中学校 二年
恩地 春華さん

頼山陽書道展に出品する際に去年は楷書で書いたので今年は行書で去年の反省を生かして書きました。しかし、行書特有の丸みやつながりを意識しながら書くのは難しかったです。特に気を付けたことは全体のバランスです。「然」や「気」が大きくなりすぎないように、しかし小さくなりすぎて勢いが消えてしまわないように何度も書き直し更に良い作品になるよう努力しました。おかげで自分の中で最も良い作品ができたので良かったです。

 

h29ss1

広島市立亀山南小学校 六年
竹下 永晃さん

この度は、頼山陽書道展奨励賞をいただき、ありがとうございました。受賞を聞いた時、とてもうれしかったです。ぼくは「忠孝」という言葉を書きました。「忠」を書く時、気をつけたことは、心の点の位置です。上に来る「中」とのバランスがとても難しかったです。「孝」は「子」の二画目のふくらみを持たせながらハネに向かう所が、苦労しました。この経験を生かし、何事もあきらめず色々な事にチャレンジしていきたいと思います。

 

h29ss2

広島市立亀山小学校 五年
奥村 龍一さん

この度は、しょうれい賞というすばらしい賞をいただき、ありがとうございました。とてもうれしかったです。
ぼくは、「忠孝」と書きました。忠という字は、中の間の広さがせまかったり、左右でちがったりして、初めは上手には書けませんでした。でも、線の太さに気をつけて、がんばりました。孝という字は、土のそりと左はらいがむずかしかったです。
大好きな言葉になりました。

 

h29ss3

広島市立亀山南小学校 五年
中島 柊太さん

この度は、頼山陽書道展奨励賞をいただき、ありがとうございます。初めてこの書道展に出品して、このような賞をいただき、とてもうれしいです。
今回の課題では真の字の目の部分をがんばりました。なかなかバランスよく書けなくてむずかしかったです。でもきれいに書けたのでよかったです。
今回この賞をもらえてとてもうれしかったです。これからも書道にはげみます。

 

審査評

広島文教女子大学
名誉教授 日比野 貞勝 先生

第三回広島県公募書道展「頼山陽書道展」に応募され、ご入賞、ご入選されました皆様、おめでとうございます。応募された一七二点の作品は頼山陽の詩・句をもとに創意と工夫を凝らした力作であり、臨書課題においても頼山陽の技と心に迫る力作でした。審査は筆法による美しさや力強さの甲乙は無論ですが、情感の充実度、心境や境地の崇高さという筆意も併せて評価しています。今回の上位作品は甲乙がつけ難く、判定に苦慮しました。賞に選ばれた作品は、“心手合一” “心手双暢”という孫過庭『書譜』の句のように、技と心が一になって伸びやかに書き上げられた一作一作で、見ごたえも十分な秀作です。以下、入賞作品に寸評を記し講評とします。

「頼山陽賞」となった、落石莉那さんの「不識庵 機山を撃つの図に題す」は用筆法・運筆法にレベルの高さが認められます。特に刀意の溢れる起筆や、透徹感の漂う竪画には詩中の「磨一剣」や「剣光」などをも連想させる傑作です。真剣な気迫が隅々まで及び、力感と緊張感が横溢しています。

「広島県教育委員会賞」となった、藤原美穂さんの「山紫水明」は衒いのない線質と流麗な気脈が傑出しています。書き出しから落款まで抑揚豊かに運筆され、句意をも想起させ朗朗然とした構成が見事。心と手が一になって伸びやかに、また端正な骨格に書き上げられた作品で、じっくり味わえる秀作です。

「広島市教育委員会賞」となった、楠木さりあさんの「忠孝」は気構えや姿勢・集中力がよほど良いのでしょう。筆使いの跡が脈打っています。秀潤な美しさと意気溢れる筆力とが合体した見事な作品です。生き生きとした点画、完璧な組み立て方(一字の構成も全体構成も)、充実した余白、どこから見ても欠点の見つからない秀作です。

「福山市教育委員会賞」となった、竹下佳歩さんの「修史偶題十一首之一」は特に行を貫通する筆脈・気脈と生動感が高く評価できます。二・三字ないし数字の群をなした構成で気宇が壮大となっていること、また文字の大小、線の曲直・肥痩の変化と統一にも秀でており、頼山陽の筆意・筆法に通じる臨書作品です。

「熊野町教育委員会賞」となった、濱田有来さんの「真」は澄み切った真剣な気持ちで、心と筆とが一になって最後まで書ききった秀作です。特に端正な起筆や、迷いのない運筆、整然とした全体構成とが見事です。姿勢の良さや意志の強さ、美しい感性が凝縮した作品です。

「特選」となった、明石琴菜さんの「癸丑歳偶作」は趙之謙の筆法で作品化した秀作です。逆入平出の用筆法と緊密な結構法とで流麗且つ雄偉な趣きを醸しています。落款の調和が課題、工夫・吟味が求められます。
礒川かえでさんの「浩然之気」は端正な心境と秀潤な筆致で見事。その書き出しから名前まで修練された筆法で書かれており、余白にも目が注がれており、黒い文字と余白とが調和して大変に美しい。
表萌々香さんの「真」は、よほど執筆が良いのでしょう。芯のしっかりとした線質、揺るぎのない組み立て方が見事、充実感溢れる秀作です。八画目の収筆部と氏名の書き方が惜しまれます。さらに習得しましょう。

「奨励賞」となった、今重美優さんの作品は端正且つ清澄な線質で、書き出しから落款まで颯爽と筆を運び、詩意を想起させる秀作。特に二行目が快調、正鋒懸腕による運筆で凛然とした風趣が見て取れます。さらに“意連”の会得を期します。
中野木の葉さんの作品は顔真卿の筆法で作品化した秀作。蚕頭燕尾の用筆法と向勢の結構法とで重厚な趣きが見て取れます。落款の調和が求められます。因みに頼山陽の落款は古今の鑑。研鑽を期します。
仁科琴菜さんの作品は北魏の書法で作品化した秀作。蔵鋒による起筆、骨力に満ちた転折、大胆な運筆には気が横溢しており、山陽の詩境を想起させ見事です。

同じく「奨励賞」の溝口真央さんの作品は、筆法・気脈・構成の三拍子がそろった力の溢れる堂々たる秀作。特に「浩然」「氏名」の運筆や均衡は見事です。「気」字は結構に工夫が要ります。書道字典や法帖から先達の知恵を吸収しましょう。
下前凛太郎さんの作品は、颯爽とした気と運筆で生動感にあふれた秀作。特に「之」字の遅速緩急・抑揚・均衡は心・手ともに双暢で、非の打ちどころがありません。やや窮屈そうな「浩然」は古典や頼山陽の筆法などを参考にして克服しましょう。
恩地春華さんの作品は意気旺盛、運筆快調の傑作。「浩然」は技量もすばらしいが、筆意気宇はそれ以上で見ごたえ充分。下部の「之気」は結構を工夫し、筆脈を貫通させましょう。吟味する力も併せて習得しましょう。

同じく「奨励賞」の竹下永晃さん、奥村隆一さん、中島柊太さん達の作品は書き始めから終わりまで正しい姿勢で気持ち良く立派に書けていること。またその一筆一筆文字を組み立てていく内面には強く美しく理想に向かっている心境が見て取れます。
竹下さんの運筆は紙面と静かに対話をするようで、情感が豊かで美しい力作です。
奥村さんの作品は筆管がよく立ち、落ち着いた筆使いで強さと安定感に満ちた力作です。
中島さんの作品は起筆が端正で運筆が快調、余白も美しく堂々とした力作です。

その他、入選作にも優れたところが多々ありましたが、紙面の都合で省略します。頼山陽は詩や文章で一家を成した大先達ですが、書道においても超一流の大家でした。特にその書は詩文の境地と一体になった骨法・用筆と、颯爽たる気迫や真情・風韻、美しさに特徴があります。その背後には、驚くべき創意と工夫、吟味、思索があります。文学、学問によって鍛え上げられた人間の厚みがあります。頼山陽の足跡をたどり、倣い、さらに研鑽を積んで、また来年度にも挑戦してください。

 

安田女子大学 文学部書道学科
教授 信廣 友江 先生

頼山陽書道展も三回目の開催を迎えました。本年度は約六〇点の出品増となり、本書道展への理解が広がりつつあることを嬉しく思いました。
審査会では出品された全作品が広い体育館にゆったりと並べられ、私たちはその間を何度も往復して、ゆっくりじっくりと時間をかけて入念に審査いたしました。いずれの作品も本書道展の趣旨が伝わる真摯な書きぶりで甲乙つけがたく、優秀作の決定までには多くの時間を要しました。残念だったのは、課題違反や誤字等により選外とせざるを得ない作品があったことです。これらは基本的な部分であり、指導される先生方には今一度ご確認をお願いしたいと思います。
さて、小学校の「真」「忠孝」は、点画の組立てを考えながら紙面へしっかりと収められており、感心しました。その中でも上位作となったのは、筆遣いが確かで、かつ強い筆力を持つ作品でした。筆力は書線に勢いと動きをもたらします。力強く生き生きとした表現の中に山陽の精神もあらわされていくことを今回改めて感じました。
中学校の「山紫水明」「浩然之気」は画数の多寡が混ざる課題でしたが、全体の調和に意を払いながら一字一字丁寧に書き上げられていました。「之」の最終画など細部の用筆に習熟すると、さらに練度の高い表現になっていくもの思います。今ひとつ、小学校と同様、運筆が軽快で筆力に優れることは作品表現上また制作意図を伝える上で大切です。字形、用筆の学びに続いては、緩急に留意しながらリズミカルに運筆し、流れのある生気横溢の作品づくりを目指しましょう。
高校部門は芸術性豊かな作品ばかりで見ごたえがありました。創作課題はこれまで学んできた古典の倣書を中心に制作され、一人ひとりの強い思いが伝わってきました。臨書課題への誠実な取り組みも特筆されます。微細な部分まで観察が行き届き、筆意の研究もよくなされていました。今回、高校生の皆さんが山陽の詩句や書作の作品化を通して山陽理解を深められましたこと、何より意義あるものであったと思います。
皆さんの益々のご活躍を期待しています。

 

広島県立五日市高等学校
教諭 懸川 一明 先生

小学生の半紙はどれも一筆一筆丁寧に書かれていました。「真」の文字は、画の間隔を揃え、折れや横画の方向、太さに気をつけていました。「忠孝」の文字は、上下の部分の組み立て方が難しく字形の取りにくい課題でしたが、うまくまとめており感心しました。
中学生は長半紙に四文字の課題を点画の連続・変化・省略など行書の特徴を理解して運筆していました。落款まで行書で丁寧に書いていたので驚きました。
高校生は半切の作品で、古典の倣書が目立ちました。様々な書体・書風で書かれており、古典の持っている字形の特徴をよく理解して表現しようとする姿勢が見られました。臨書課題は、文字の大小・太細・潤渇などよく見ており、頼山陽の技法と精神性に迫る作品でした。
今後もこの書道展を通して頼山陽の詩文にふれ、頼山陽について理解する大会になるよう願っています。

 

広島県教育委員会 義務教育指導課
指導主事 寺田 純子 先生

本年度の応募数が一七二点と昨年度より応募作品も大幅に増え、たくさんの応募作品を前に、多くの児童生徒が書と真剣に向き合っている姿が目に浮かび、大変嬉しく思いました。
小学校部門では、文字や全体のバランスを考え、力強い筆遣いの作品が多く見受けられました。どの作品も甲乙つけがたいものばかりでしたが、その中でも印象に残っているのは、始筆から終筆、止め、はね、はらい等、のびのびと気持ちの入った筆遣いをしている作品でした。
中学校部門では、楷書や行書、それぞれの書体の特徴をとらえた筆遣いがされていました。それらの中でも、「山紫水明」では、「自然の景観の澄み切った美」を流れるような筆遣いで表現し、「浩然之気」では、その言葉の意味でもある「この上なく大きく、強いさま」をも表すような堂々たる作品と、それぞれの言葉のもつ意味に沿った表現が印象に残りました。
高校部門では、どの作品からも詩の内容を踏まえた豊かな表現の工夫が読み取れ、芸術性の高さに圧倒させられました。表現しようとする書体の特徴を的確にとらえ、墨の濃淡や、線のつながり等、細部まで心を配り、頼山陽の思いを表現しようとする書に対する熱い思いがあふれていました。
今後も、本書道展が、多くの子供たちが頼山陽の詩文と出会い、感じたことを、書を通して表現することで、頼山陽について学ぶとともに伝統文化に親しむ機会になることを願います。

 

広島県教育委員会 義務教育指導課
指導主事 宮脇 麻依子 先生

第三回頼山陽書道展において、御入賞・御入選されました皆様、おめでとうございます。回を重ねるごとに応募数が増え、今回は一七二点と昨年度を大きく超える応募がありました。広島ゆかりの文人、頼山陽の生涯と文芸に関心をもって書に親しむ児童・生徒が増えているということを、大変喜ばしく思います。
小学校部門は、「真」と「忠孝」が課題でした。一筆一筆丁寧に、思いを込めて書かれている作品からは、力強さを感じました。特に入賞した作品には、運筆に勢いを感じ、文字の意味から感じ取った気持ちがすっきりと表れているようでした。
中学校部門は、昨年同様「山紫水明」と「浩然之気」が課題でしたが、入賞した「山紫水明」の書は、筆脈から景観の美しさを想像できるようでした。また、「浩然之気」の入賞作品からは、楷書、行書どちらの書体の作品も意味のごとく力強さや雄大さが表されており、言葉の意味を理解してから書に向かっていることが感じられました。
高校部門は、創作課題、臨書課題共に様々な書体で表現されおり、その技術の高さに感心しました。頼山陽の詠んだ詩と向き合い、その内容を踏まえて豊かに表現された作品から、日々様々な思いをもって書と向き合い、積み重ねてきた時の重さを感じました。
書道という伝統文化を通して広島ゆかりの頼山陽の詩文に触れることができる本書道展が、今後もより多くの広島の子供たちに広がっていくことを願います。

 

TEL (082)542-7022 9:00~17:00

PAGETOP
Copyrights (C) Rai Sanyou Commemorative cultural foundation All rights Reserved