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第4回広島県公募書道展「頼山陽書道展」入賞作品

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作品  審査評

頼山陽賞

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熊野町立熊野東中学校 二年
田村 有莉咲さん

この度は頼山陽賞というすばらしい賞をいただき誠にありがとうございました。私は、「山紫水明」という字を書きました。バランスが取りにくく、また行書のように柔らかく書くことが難しかったです。でも、練習を積み重ねていくことでだんだん自分の納得する作品が書けるようになったので良かったです。また、名前も作品の一部なので気を抜かず最後まで丁寧に書き上げました。これからも楽しく書道をしていきたいです。

 

広島県教育委員会賞

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広島市立亀山南小学校 六年
楠木 さりあさん

この度は、広島県教育委員会賞に選んでいただき、ありがとうございます。
「真」を書く時一番苦労したところは、字の太さです。字の太さを細くしたらとても、「真」が弱く見えてしまって、太く力強く書くと、間が均等になりませんでした。
そこで先生にアドバイスをもらってやっとこつがつかむことができました。
まとめの点の書き方をたくさん時間をかけて練習をしてよかったです。

 

広島市教育委員会賞

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国立広島大学附属高等学校 三年
藤原 千穂さん

山陽が込めた思いを途切れず伝えられるのは行書だと思いました。そして、山陽の詩を解釈した私の思いも伝わるように、自分の字で書きました。今まで学んできた作品が生かされていたら良いなと思います。
最も試行錯誤したのは、墨つぎをする場所です。文字の強弱もつけて、半切の三行の作品として流れもあり、まとまって見えるように努力しました。
これからも、書道を続けていきたいです。

 

福山市教育委員会賞

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熊野町立熊野東中学校 二年
松田 一花さん

この度は福山市教育委員会賞というすばらしい賞をいただくことができ光栄に思います。
私は浩然之気という字を書きました。私は行書が苦手なので筆脈に気をつけながら書きました。また之を少し小さく書いたり全体のバランスに気をつけて書くことを意識して書きました。書いているうちにだんだんと上達していき、バランスがとれ、思うように書くことができるようになってきました。これからも私は書道にはげんでいこうと思います。

 

熊野町教育委員会賞

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広島県立五日市高等学校 二年
佐々木 悠衣さん

私が今回、張猛龍碑で倣書をする中で工夫したところは二つあります。
一つ目は、文字の中に目立たせたい線をつくり線の太さや長さのバランスをとったことです。
二つ目は、文字の大小です。文字を全て四角の中におさめるのではなく、画数の少ない字は小さく、縦に長い字はしっかりと強調して書くことを意識しました。
これからもこの古典を学んでいきたいです。

 

特選

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国立広島大学附属高等学校 一年
藤原 美穂さん

私は、牛橛造像記を基調とした作品を仕上げました。造像記の特徴である、直線的で力強い線を表現することを意識しました。今まで書いてきた楷書とは異なる筆づかいに慣れることに、とても苦労しましたが、私の目指す線が書けたときには、大きな喜びを感じました。また、文字の重心をそろえることも難しかったです。
これからも、いろいろな書体に挑戦していきたいです。

 

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熊野町立熊野東中学校 三年
中村 怜那さん

この度は、「特選」に選んでいただきありがとうございました。
書道をする時は気持ちが大切だとよく言われてきました。だから、「山紫水明」を書く時には美しい自然の風景を思い浮かべながら落ち着いた気持ちで書くようにしました。字形を整えたり、四文字のバランスをとるのは難しかったですが、練習をしていく内に上達し、満足のいく作品ができました。これからも気持ちを大切に書道をしていきたいです。

 

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広島市立亀山南小学校 五年
中西 智春さん

この作品を仕上げるために、間かくや太さをすべてそろえる事を意識して、書きました。とめやはらいを最後まで、ていねいにゆっくり書きました。中心をそろえ、字の形が整うように書くために、練習を積み重ね、良い作品が書けるように、努力しました。
こんなすばらしい賞をいただいて、本当にうれしいです。もっと上手に書けるように、これからも、努力していきたいです。

 

奨励賞

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広島県立五日市高等学校 二年
堀 紗也香さん

今回も昨年と同じく鄭羲下碑風で書かせていただきました。私は、この一年間、鄭羲下碑を練習してきました。毎日練習していくうちに、線を強く書くことができるようになったため、今回の作品は前回の作品よりも強く、より鄭羲下碑の特徴が捉えられた作品ができました。
これからも鄭羲下碑を更に深く学び、今よりもよい作品が書けるよう頑張っていきたいと思います。

 

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広島県立五日市高等学校 二年
西岡 奈菜さん

私は「泊天草洋」という詩を臨書しました。この課題を選んだ理由は、字に動きがあってかっこいいと思ったからです。また、太細の変化や行書特有の流れのある線、字形にも心惹かれました。
製作するにあたって、工夫したところは、太細の変化をつけ、潤渇をはっきりとつけたところです。そうすることにより、小さい文字ではあるけれど伸び伸びとした行書らしい流れのある作品を仕上げることができました。

 

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広島県立五日市高等学校 二年
藤本 優花さん

私は今回の作品を呉昌碩風に書きました。篆書での創作は、字を調べたりすることも大変でしたが、一番大変だったのは罫線を引くことでした。石鼓文は縦長の字なので、どのくらいの文字の大きさが綺麗に見えるかを考えました。工夫したところは、呉昌碩は収筆が特徴的で少し払っているように見せるところです。この収筆の特徴や、呉昌碩の他の特徴をたくさん勉強してもっと上手くなりたいです。

 

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広島学院中学校 三年
宮原 康輔さん

僕は、この作品で線の質を意識しました。特に、「水」と「明」の長い縦画の抑揚を思いどおりにつけることに苦労しました。
しかし、僕にはもっと大切な、言葉の意味を十分に理解し、想像しながら表現する意識が欠けていて、字そのものの形しか見ていませんでした。しかし、それでは本当に良い字は書けないと、気付かされました。
これからは、言葉に対する自分の思いを表現する力を磨いていこうと思います。

 

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熊野町立熊野東中学校 三年
屋敷 想さん

私が工夫したところは二つあります。
一つ目は、字の大きさやバランスです。字の大きさでは、全部大きく書くのではなく、少し小さく書いて力強さを表しました。そのためにバランスを考えて書きました。
二つ目は、筆のぬきかたです。次の画につづくようにがんばりました。
この頼山陽書道展で、奨励賞を取れたことが嬉しかったです。がんばってきた成果が生かされたので良かったです。

 

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広島市立中広中学校 二年
貞綱 心花さん

私は、行書で「浩然之気」と書きました。「浩然之気」の意味は、そこらじゅうに元気が満ちあふれているという意味です。その意味に、似合った字にするために、一文字一文字力強く書くように努力しました。全体のバランスに気をつけて書きました。また、行書なので画と画のつながりも意識しながら書きました。

 

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広島市立亀山南小学校 六年
竹下 心那さん

この度は、すばらしい賞に選んでいただきありがとうございます。初めは、「真」という字は簡単だと思っていましたが、書いてみると難しかったです。私がこの字でがんばったところは、中心の「目」という字です。縦線は太く、横線は右上りに太くなるように書きました。「真」とつり合いがとれるように、自分の名前も力強く書きました。今回学んだことは、あわてず一つ一つの画をていねいに意識することが大切だと思いました。

 

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安田小学校 五年
宮永 愛麗さん

この度は、奨励賞をいただき、ありがとうございました。私が「忠孝」の課題を選んだ理由は、難しい方がやりがいがあると思ったからです。でも、二文字の大きさのバランスをとることが一番難しかったです。初めての出品で入賞出来たことは、とても嬉しいことでした。この賞をはげみに、またこれからも挑戦したいと思います。
私にとって書道は、一番最初に始めた習い事なので、これからも続けていきたいです。

 

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広島市立亀山南小学校 五年
河野 真乃さん

私が「真」を選んだ理由は、私の名前の字だからです。私は「真」を書くときに自分の名前だからいつも以上にきれいに書こうと思いました。私が「真」を書くときに気をつけたことは、大きく、しっかりとした字を書こうとしたことです。一まいの半紙に大きく書くことはむずかしかったです。
今回、奨励賞に選んでいただいたことで自信がつきました。このことをふだんの生活で生かしていきたいと思います。

 

審査評

広島文教女子大学
名誉教授 日比野 貞勝 先生

第4回広島県公募書道展「頼山陽書道展」において、御入賞・ご入選されました皆様、おめでとうございます。応募された作品は頼山陽の詩・句をもとに創意と工夫を凝らした作であり、臨書課題においても頼山陽の技と心に迫る作でした。審査は筆法による美しさや力強さの甲乙は無論ですが、情感の充実度、心境や境地の崇高さという筆意も併せて評価しています。今回も上位の作はレベルが拮抗して、採点に苦慮しました。賞に選ばれた作品は、“心手合一”“心手双暢”という孫過庭『書譜』の句のように心と手が一になって無心に、伸びやかに書き上げられた一作一作、また“意在筆先”という句のように筆を下ろす以前の詩意・句意に基づく構想や集中力が十全で、気脈・筆脈が貫通した秀作です。以下、入賞作品に寸評を記し講評とします。

「頼山陽賞」
田村有莉咲さんの「山紫水明」は情感豊かな筆意、自在な用筆、豊かな抑揚、朗々然とした運筆で生気にあふれ輝かしい秀作。特に起筆・運筆・結構はその真剣な気迫と真摯な姿勢が一体となった“心手双暢”の世界といえます。

「広島県教育委員会賞」
楠木さりあさんの「真」は秀潤で意気溢れる筆勢、バランスのよい結構、澄んだ境地と三拍子がそろった秀作。特に横画が優れており、これが余白の美しさに波及しています。

「広島市教育委員会賞」
藤原千穂さんの「到郷」は書き出しから落款まで逡巡のない気脈、衒いのない線質と流麗な筆脈が傑出しています。“意在筆先”胸中の構想や集中力が滲む秀作。今後はさらに古典の臨書で技法の習得とその絡繰り理解を期待。

「福山市教育委員会賞」
松田一花さんの「浩然之気」は気高い骨気、雄大な構え、抑揚豊かな用筆法、生動感にあふれた勇壮な運筆、そそり立つ高峰のような気概が横溢した秀作。今後はさらに用筆の開閉屈捻の習得を期待。

「熊野町教育委員会賞」
佐々木悠衣さんの「題不識庵撃機山図」は方筆の用筆法、魏碑に通じる運筆法で秀逸な線。特に刀意の溢れる精悍な起筆や、力感と緊張感・透徹感の漂う筆画にはこの詩の響きをも連想させます。今後はさらに古典の臨書で“布白”と懸腕の理会を期待。

「特選」
藤原 美穂さんの「癸丑歳偶作」は北魏の造像記の筆法で作品化した秀作。起筆部、転折部のなどの用筆法、筆画の伸縮や呼応、重厚で緊密な結構法に優れ、力強い魄力と落ち着いた気象、豊かな血肉をたたえて見事。今後はさらに収筆部の理会を期待。
中村怜那さんの「山紫水明」は丁寧な筆使い、情感豊かな筆致で流麗、書き出しから落款まで筆脈も貫通し、調和と統一感に秀でた作。今後はさらに起筆部の研鑽を期待。
中西智春さんの「真」は全く揺るぎのない筆使いで強さと生動感に満ちた一画一画です。組み立て方も見事な秀作。姿勢や執筆の良さが浮かんできます。

「奨励賞」
堀紗也香さんの「到郷」は北魏の鄭道昭の筆法で作品化した力作。特に蔵鋒・円筆による用筆法、落筆時の気迫、ゆったりとした運筆が秀逸で、古拙で重厚な趣きも見て取れる。
西岡奈菜さんの「臨泊天草洋」は運筆の遅速緩急・抑揚が見事。特に作品上部の気韻と構成の充実は秀逸。筆鋒の弾力と墨・紙の相性は微妙です。検討してみてください。
藤本優花さんの「題不識庵撃機山図」は篆書体で作品化した力作。特に「鞭」「粛」「河」「兵」「大」字などは中鋒と回鋒による筋骨を包み込んだ筆画で、自然な力強さが備わって秀逸。
宮原康輔さんの「山紫水明」は一点一画にも、全体の構成にも芯の確かさが感得できる作品。特に一筆一筆、新鮮な気を含んで畳みかけるような展開は秀逸。頼山陽の書にも通じるところです。
屋敷想さんの「浩然之気」は用筆法・運筆法・統一感も良好な作品。特に「気」字の骨格の良さ・線の美しさには必然性があること、つまり内部から発する筆勢に裏打ちされており秀逸。
貞綱心花さんの「浩然之気」は“心手合一”巧みな用筆法、鮮やかな筆勢・呼吸で美しい作品。気宇の大きさも素晴らしい。
竹下心那さんの「真」は実に澄み切った気持ちで、心と筆とが一になって最後まで書ききった作品。特に端正な起筆や、整然とした全体構成とが見事です。姿勢の良さや意志の強さ、美しい感性が凝縮した作品です。
宮永愛麗さんの「忠孝」は実に落ち着いた気持ちで、筆使いも組み立て方も見事な作品。特に実直で味わい深い線が特長で、姿勢や執筆の良さが反映しています。
河野真乃さんの「真」は実に真剣な気構えで書ききった作品。特に起筆部の集中力は紙面に緊張感をもたらしています。語意と筆使いが筆意となったのでしょう。その良さが反映しています。

その他、入選作にも優れたところが多々ありましたが、紙面の都合で省略します。頼山陽は詩や文章で一家を成した大先達ですが、書道においてもナンバーワンの大家でした。特にその書は詩文の境地と一体になった骨法・用筆と、颯爽たる気迫や真情・と風韻、美しさに特徴があります。その背後には、驚くべき創意と工夫、吟味、思索があります。文学、学問によって鍛え上げられた人間の厚みがあります。頼山陽の足跡をたどり、倣い、さらに研鑽を積んで、また来年度にも挑戦してください。

 

安田女子大学 文学部書道学科
教授 信廣 友江 先生

第四回広島県公募書道展「頼山陽書道展」において、ご入賞、ご入選された皆さん、おめでとうございます。
本書道展の作品にはいつも清々しさを感じます。それは山陽の「コトバの力」と皆さんの「表現の力」が重なり合うところに生まれるもので、本展の特長といってよいでしょう。今回の審査においてもそれを実感いたしました。各部門の課題には懇切な解説が付してありますが、皆さんはそれぞれの学年に応じてこれを読み込み、山陽の「想い」を追体験しながら、一点一画を入念に、そして心をこめて筆を運んでいらっしゃいました。私がいずれの作品にも感銘を受けたのは、そうした書としての最も基本的な部分を大切にした上で、着実な練習がなされていたからだと思います。拝見した作品はいずれも甲乙をつけがたく、審査には時間を要しました。それらをふまえて、少し気付きを記します。

小学生部門は5・6年生を出品対象とした「真」「忠孝」が課題でした。どちらもバランスの取りにくい字形でしたが、点画の組立てや余白を考えながら丁寧に書き上げてありました。その中でも上位となったのは、字形の安定のみならず、とめ、はね、はらい等の用筆面の練度が高く、線に動きと勢いが加わった作品であったと思います。

中学生部門は「山紫水明」「浩然之気」を長半紙に力強くまとめ、堂々とした書きぶりでした。課題には画数の多寡等もあり、紙面へのおさめ方を学ぶ機会にもなったのではないかと思います。さらに「之」の字形と用筆、四字の気脈貫通に留意すると、もっと納得のいく仕上がりになるかもしれません。

高校生部門は、創作・臨書から課題を選択するもので、自身の個性をより発揮できる部門でもありました。ここで創作については、普段の臨書活動を反映したと思われる古典の倣書が多く、真摯な学書姿勢が伝わってきました。詩句と書風・書法との融合に配慮のあとが窺われたことも特筆しておきたい点です。臨書は出品数が少なめではありましたが、一つひとつの作品に山陽と向き合っている筆者の姿が髣髴されて、味わい深く思いました。山陽書の忠実な臨書は、まさに山陽理解そのものです。筆意のわかりにくい部分があれば、指導の先生から助言をいただくなどして、ぜひ皆さんに一度は取り組んでいただきたいものと思います。

努力の成果が「作品」というひとつの形になり、審査を経て公の場での「発表」という実を結びました。今度は発表された作品の「鑑賞」を通して、いま一度心の中で作品制作を行ってみてください。見る目、感じる心、表現する力がさらに向上してくることと思います。これからも皆さんが頼山陽の書や詩文を通して書道に親しんでくださることを願っています。

 

広島県立広島観音高等学校
教頭 迫 眞一郎 先生

出品された作品は、皆さん真剣に取り組んだ様子がよく伝わって来ました。どの作品もレベルが高く、感心しました。

小学生の作品は、気持ちを込めて丁寧に書こうとする様子が伝わって来ました。「真」は一文字で簡単そうに見えますが、バランス良く、しかも勢いのある線質で書こうとすると、実は意外と難しい文字です。文字の中心から左右の幅や、上下の線の間隔を均等にとって半紙にバランス良く納めるのは、大変だったと思います。
また「忠孝」は一文字の中でバランスを取り、その上で二文字を半紙に見栄え良く収めるという二点に於いて、難易度の高い課題でした。見る人を引きつけるには、勢いのある運筆で充実した線質で書かれているかがカギになります。今後は、その様な作品が、もっと多く見られることを期待します。

中学生の作品は、日頃の鍛錬が作品の出来映えに影響する課題です。その様な、難易度の高い語句にも係わらず、長半紙という限られた空間を自在に使って伸びやかに書かれた存在感溢れる作品が多かったのが印象的でした。
作品のポイントとしては、画数の多い文字と少ない文字の大きさに気をつけながら、全体としてまとまり調和している配置を目指します。書体は、学年により楷書と行書の指定でした。特に行書は運筆の緩急を付けながら、筆脈の貫通を心がけましょう。その際、「之」の右払いの中盤から終筆までの部分を、他の線と調和させて書いてあるかどうかが作品の出来映えを左右したようです。

高校生の課題は、「臨書」と「創作」でした。「臨書」では、課題の頼山陽の書は高等学校「書道」の教科書では、あまりお目にかかれない書であり難易度も高く、臨書するには格段に技量を必要とします。その様な中で、出品された作品はどれも見応えが有りました。日頃から、基本的な修練を積んでいる様子が伝わって来ました。「創作」では、古典の書風を取り入れた作品が素晴らしく、見応えがありました。高等学校芸術科書道の学習指導要領の内容に則って作品に取り組んでおり、芸術科書道に於ける創作の学び方を踏まえて、部活動でもその事を生かして活動している姿に好感を持てます。

皆さんの真摯な取組に感心しながら、楽しく審査をさせて頂きました。心の落ち着く一日でした。

 

広島県教育委員会 義務教育指導課
指導主事 寺田 純子 先生

第4回「頼山陽書道展」に、今年も多くの小・中・高校生からの応募がありました。作品からは、児童生徒のみなさんの書への真剣な思い、努力の跡が、作品の一点一画から伝わってきました。

小学校部門では、「真」と「忠孝」が課題でした。まっすぐに筋の通った、迷いのない勢いのある筆遣いで表現された「真」や、文字や全体のバランスがよく、穂先の動きだけでなく、点画から点画への筆運びを意識して書かれた「忠孝」が印象に残っています。それらの中でも、今年は特に、氏名まで丁寧に書かれている作品が多く見られたことが印象的でした。

中学部門では、「山紫水明」と「浩然之気」が課題でした。それぞれの言葉のもつ意味をイメージした筆遣いがされており、楷書、行書、それぞれの特徴をとらえた表現となっていました。

高校部門では、芸術性の高さに感心しました。臨書課題では、書体の特徴を的確にとらえ、墨の濃淡や線のつながり等微細な部分まで研究されていました。創作課題では、詩の内容をふまえた表現を工夫され、作品に込められた思いが伝わってきました。

今後も、本書道展を通して、伝統文化に親しむとともに、頼山陽に思いをはせる機会になることを願っております。

 

広島県教育委員会 義務教育指導課
指導主事 升谷 英子 先生

第4回頼山陽書道展において、入賞・入選された皆様、おめでとうございます。今年度も、昨年度と同程度の応募があり、多くの児童生徒が一生懸命に取り組んでくれたことを大変嬉しく思いました。

小学校部門では、「真」と「忠孝」が課題でした。どの作品も甲乙つけがたいものばかりでしたが、その中で、特に、文字の意味をとらえ、力強い線で表現された作品や、文字のバランスに長けた作品などが印象に残りました。

中学校部門では、「山紫水明」と「浩然之気」が課題でした。楷書や行書、それぞれの書体の作品から力強さや雄大さが表現されていました。特に、のびやかに流れのある筆遣いからは、日々の努力の積み重ねを感じることができました。

高校部門は、自分なりに詩の内容を踏まえて書体を工夫している作品が多くありました。ひたむきに書と向き合い、伝統的な文字文化を継承しようとしている高校生の姿を感じることができ、頼もしく感じました。

今後も、本書道展を通して、ぜひ多くの子供たちが書を通して頼山陽について学び、その詩文にふれていく機会になることを願っております。

 

TEL (082)542-7022 9:00~17:00

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